宅建試験・マトメ集 その他の分野
presented by 宅建倶楽部
第6 その他の税法
1 相続税
相続税の定義
(1)
相続税とは,個人が個人から,相続・遺贈・死因贈与によって財産を取得した場合に課される国税だ。つまり,個人が死んだことを法律上の原因として財産を得た個人が,国に払う税金だ。
(2)
相続税は,個人が個人から財産を取得した場合にだけ課税される。相続税は,多額の個人財産の世襲を吸い上げるための税金だからだ。
したがって,次の場合には相続税は課されない。
・個人が法人から財産を取得した場合(所得税の対象になる)
・法人が法人から財産を取得した場合(法人税の対象になる)
・法人が個人から財産を取得した場合(法人税の対象になる)
相続税の税額
(1)
相続税の税額も,基本的には[課税標準×税率=税額]という式で求めることができる。現実に相続財産を取得した1人1人について税額を計算する。
(2)
相続税の総額
相続税では,現実に相続財産を取得した1人1人について税額を計算する前に,被相続人から財産を取得した全ての者について,取得財産の総額を算出する必要がある。この取得財産の総額を相続税の総額という。簡単に言えば,お父さんの遺産が5億円だった場合,その5億円が相続税の総額だ。
@相続税の総額からは,遺産に係る基礎控除として,
・5,000万円+1,000万円×法定相続人の数
が控除される。
A相続税の総額からは,相続人が取得した死亡に伴う保険金や死亡退職金が,
・500万円×法定相続人の数
まで,それぞれ控除される。
(3)
課税標準と税率
(2)で算出した相続税の総額を基礎として,現実に相続財産を取得した1人1人について取得財産を算出する。この取得財産が1人1人についての課税標準になる。
税率は,「1,000万円以下の部分の10%」から「3億円を超える部分の50%」まで,全部で6段階になっている(平成15年1月1日以降の相続等に適用)。
(4)
税額控除
@配偶者(妻)には,法定相続分相当額と1億6,000万円とを比較し,いずれか多い金額の税額控除がある。したがって,前の例で言えば,妻は相続税を払わないでよい。
A未成年者には,6万円×20歳に達するまでの年数の税額控除がある。
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