宅建試験・マトメ集 その他の分野
presented by 宅建倶楽部
2 ガケ崩れのおそれがない所
(1)
ガケ崩れのおそれがない所は宅地に適している。安全だからだ。
逆に言うと,ガケ崩れのおそれがある所は危険なので,宅地に適していない。
(2)
ガケ崩れのおそれがあり宅地に適していないのは,次のような土地だ。
@崖錐(がいすい)地形の所
…崖錐堆積物(岩のかけら)は,山に寄りかかるように積もるので,半円錐形の地形を作る。だから,等高線はうずまき型(同心円状)にはならず,半円状になる(しかも,谷の出口に向かうにつれ傾斜が緩やかになるので,谷の出口に向かうにつれ等高線はまばらになっていく)。
なお,崖錐堆積物は一般に透水性が高いので,基盤との境付近が水の通り道となって,そこをすべり面とした地すべりが生じやすい。
A切土したガケ面に湧水がみられる所
…このような所は,一般に,その湧水地点から上の部分の方が,それより下の部分よりも,ガケ崩れを起こしやすい。
B地図の上での等高線が密な所(ギッシリ書き込まれている所)
…このような所は,地形の傾斜が急な証拠だから,ガケ崩れのおそれがある。
反対に,地図の上での等高線が疎の所(あまり書き込まれていない所)は,地形の傾斜が緩やかなので,ガケ崩れを起こしにくいと言える。
C断層地形が見られる所
…断層地形は,地層の割れ目に沿って互いにずれている所だ。ずれている所だから,地形の変化は急だ。そこで断層地形は,直線状の谷,滝など地形の急変する地点が連続して存在することが多い。
断層地形では,断層面周辺の部分の地層強度が著しく低下している。
D著しく傾斜している谷に盛土した所
…このような所は,盛土前の地盤と盛土が接する面がすべり面となって崩壊するおそれがある。だから,原地盤に樹木が繁っている場合は,その樹木を取り除いて盛土を行わないと,樹木がある部分の地盤が不安定になる。
なお盛土した区域や切土部分と盛土部分にまたがる区域は,そこがたとえ平坦地でも,境目の地盤強度が異なるので,一般に建物や構造物の不同沈下が起こりやすい。
E地山(じやま)を切土した所
…このような所は,風化による強度の低下と流水による浸蝕のおそれがあるので,擁壁で覆うか,又は速やかに植生(樹木を植える)等をして,そのがけ面を保護しないと,ガケ崩れを起こしやすい。
F崩壊跡地(地すべり地)
…このような所は,上部は急斜面,中部は緩やかな斜面,下部には地すべり部分の末端部に相当する急斜面があることが多い。規則正しく崩壊(地すべり)することはないから,こうい所の等高線は乱れていることが多い。こういう所は,一般に「地すべり地形」と呼ばれる。
崩壊跡地(地すべり地)は,現在は安定していても,盛土をするとバランスをくずし,再びすべることがあるので注意が必要だ。
崩壊跡地は,周辺と異なる植生(植物の分布状態)を示し,微地形的には(地形を細かく見ると)馬蹄形状の凹地形を示すことが多い。
崩壊跡地は一度崩壊しているので安定した土地だ,と考えたら大間違いで,いつまた崩れるかわからない危険な土地だ。
G擁壁や側溝,道路等にひび割れが見られる所
H台地の縁辺部(はじっこ)
I主として砂質土からなるのり面
…このような所は,地表水による浸食に弱いので,排水施設をしっかりさせないと崩れやすい。
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