管理業務主任者・独学入門

H27/12/23 更新

スケジュール(目次) 

  1. 受験勉強アドバイス
  2. 民法
  3. 区分所有法
  4. マンション管理適正化法
  5. 建築基準法
  6. その他の法律
  7. 管理委託契約
  8. 標準管理規約
  9. 管理組合の会計
  10. 建物の維持及び修繕

 1.受験勉強アドバイス

 管理業務主任者試験は例年12月初旬に実施されます。試験内容は、民法・区分所有法・マンション管理適正化法などの法律分野と管理組合の会計・建物の維持及び修繕などの実務分野が中心です。法律分野は宅建試験と試験範囲がかなりダブりそうです。宅建の勉強をしたことのある人にとっては、実務分野をどう勉強するかが課題です。試験のレベルは宅建試験に近いようです。

 2.民法

 民法は、私法の基本です。また、範囲も広く、どの分野が出るかが問題です。国土交通省ホームページの国家試験のご案内では、「契約及び契約の特別な類型としての委託契約を締結する観点から必要なもの」と案内してあります。基本書「マンション管理の知識」の中からでは「取引の当事者、取引の行為、契約の類型とその効力、契約をめぐる紛争、時効、相続」などが該当しそうです。つまり、宅建の民法とほとんどダブります。
  そこで、初心者には宅建試験用のテキストをお勧めします。宅建試験用で一番分かりやすいテキストとして支持されている「らくらく宅建塾」(週刊住宅新聞社)から始めて下さい。初心者であれば、このテキストと「楽学管理業務主任者 基本書 」をマスターして下さい。
  本試験の今後のレベルが問題ですが、宅建のレベルに近づくものと思われます。ですから、早めに宅建のレベルはマスターしておかなければなりません。本試験では、8問の出題がありました。

 3.区分所有法

 区分所有法(マンション法)は、簡単なようで難しい法律です。理解するポイントは、図や絵などを見ながら確認することだと思います。使えるテキストの中の「楽学管理業務主任者 基本書 」は基本的なテキストで読みやすいです。テキストの中の図や絵も一緒に見ると理解しやすいです。最初から全て理解しようとしても無理です。1回目は流し読みをしましょう。国家試験の案内には、「管理規約、集会に関すること等管理事務の実施を行うにつき必要なもの」が試験範囲である旨書かれています。そして、細かい箇所などについては、「マンション管理の知識」で確認して下さい。
  本試験では、7問の出題がありました。

 4.マンション管理適正化法

 新しい法律であまり難しくありません。宅地建物取引業法とよく似ています。そして、施行規則、適正化指針も試験範囲に入りますので、マンション管理適正化法と関連させながら勉強する必要があります。マンション管理適正化法関連で5問しか出ませんが、全問正解が必要です。マンション管理士試験合格者は、この5問が免除され、試験時間が10分短縮されます。

 5.建築基準法

 建築基準法は、初めて勉強する人にとっては難しい法律です。一方、宅建や建築士試験の勉強をしたことのある人にとっては取り組みやすい法律です。そこで、ここでも「らくらく宅建塾」と「過去問宅建塾・参(法令上の制限)」をお勧めします。
  また、コンパクトな書籍として、「史上最強図解 よくわかる建築基準法 」(ナツメ社 1,620円)もお勧めです。図による説明が多く載っています。また、問題演習をするなら、二級建築士用の問題集が使えそうですが、五肢択一でたいへん難しいです。やるしかありません。本試験では4問も出ました。

 6.その他の法律

 その他の法律として2問出たことがあるのが宅建業法です。宅建業法は、宅建試験の延長で勉強するのが効率的です。よって、ここでも「らくらく宅建塾」と「過去問宅建塾・弐」をお勧めします。これ以外の法律は出ても1問です。1問しか出そうにない法律(民事訴訟法、税法、個人情報保護法、住宅品質確保法、マンション建替法、消防法、省エネ法、住宅品質確保法、借地借家法、消費者契約法、不動産登記法など)は捨て問にして、たくさん出る法律に力を入れて勉強する方が効率的です。

 7.管理委託契約

 マンション管理組合とマンション管理会社間の契約が、管理委託契約です。管理業務主任者試験では特に大切な分野の1つです。またこちらで確認できます。「マンション管理の知識」の解説と照らし合わせながら勉強すれば理解しやすいでしょう。また、民法と関連付けながらの勉強が大切です。
  本試験では、4問出ました。

 8.標準管理規約

 マンションに住んだことのない人にとって、「標準管理規約」はイメージしづらいものがあります。法律分野と実務分野の中間に位置します。平成16年、標準管理規約が改訂されました。こちらで確認できます。
  本試験では、5問の出題がありました。

 9.管理組合の会計・税務

 具体的な内容としては、管理費の滞納・督促手続から仕訳、税務まで出ました。特に仕訳は簿記や経理を勉強したことのある人にとっては楽勝かも知れません。反対に、簿記に対してアレルギーのある人はたいへんです。簿記検定の3級ぐらいからコツコツ勉強するしかなさそうです。仕訳から毎年2〜3問ほど出題されるので、やるしかありません。

 10.建物の維持及び修繕

 建物の維持及び修繕については、文科系(法律系)の受験者にとって一番厄介な分野です。一方、技術系(建築士等)の人にとっては楽勝かも知れません。得意分野の人は満点目指して頑張って下さい。私を含めて文科系の人は、この分野をどうやって効率よく勉強するかが、管理業務主任者試験の合否の分かれ目です。そこで、使えそうな用語集を探しました。「イラストで分かる二級建築士用語集」(学芸出版社 3,240円)イラストがたくさん載っていて、ふりがなも振ってあります。建築構造だけでなく建築基準法の解説も載っています。本試験では、7問の出題がありました。

 以上で、「管理業務主任者・独学入門」は終りとします。途中、修正しながらレベルアップさせます。勉強の仕方等で迷ったときには読み返してみて下さい。それではガマダシテ下さい。