マンション管理士・独学入門
H20/6/18 更新
スケジュール(目次)
1.受験勉強アドバイス
マンション管理士試験は例年11月下旬に実施されます。試験内容は、区分所有法・民法・マンション管理適正化法・標準管理規約などの法律分野と管理組合の運営・建物の構造などの実務分野が中心です。法律分野は宅建試験と試験範囲がかなりダブります。宅建の勉強をしたことのある人にとっては、実務分野をどう勉強するかが課題です。試験のレベルは、宅建試験より少し難易度が高い試験だと思われます。一般的に、国家試験は1年目(平成13年度)が狙い目だと言われていましたが、マンション管理士試験は1年目から難しかったです。2年目はさらに難しくなりました。3年目以降も似たような難易度でした。中途半端な勉強では合格できません。
2.区分所有法
区分所有法(マンション法)は、簡単なようで難しい法律です。理解するポイントは、図や絵などを見ながら確認することだと思います。「楽学マンション管理士」や「マンション管理の知識
」には、区分所有法が詳しく載っています。本試験では区分所有法から、12問ほど出題されました。区分所有法のマスターなくして、試験合格は考えられません。
また新しい法律の「マンション建替円滑化法」という法律から、1問出題されました。
3.民法
民法は、私法の基本です。また、範囲も広く、どの分野が出るかが問題です。本試験では、時効、抵当権、瑕疵担保責任等から出ました。国土交通省ホームページの国家試験のご案内では、「取引、契約等マンション管理に関するもの」と案内してあります。「マンション管理の知識」には取引の当事者、取引の行為、契約の類型とその効力、契約をめぐる紛争、時効、相続、債権担保の手段となっています。つまり、宅建の民法とほとんどダブります。また、区分所有法や不動産登記法では、民法との複合問題が出題されています。
そこで、宅建試験用のテキストをお勧めします。宅建試験用で一番分かりやすいテキストとして支持されている「らくらく宅建塾」(週刊住宅新聞社)から始めて下さい。初心者であれば、このテキストと「楽学マン〜」をマスターして下さい。一方、民法は平成17年4月に改正されました。改正後の民法の解説書として「新しい民法がわかる本」があります。事例式で理解しやすいです。
今後の本試験のレベルが問題ですが、宅建のレベルに近づくものと思われます。ですから、早めに宅建のレベルはマスターしておかなければなりません。民法を基礎から勉強するのであれば、らくらく宅建塾用の「パソコン宅建塾(CD-ROM)」 をぜひ購入して下さい。14,700円ですが、それだけの価値はあります。
本試験では、4問出ました。
4.マンション管理適正化法
新しい法律であまり難しくありません。宅地建物取引業法とよく似ています。そして、施行規則、適正化指針も試験範囲に入りますので、マンション管理適正化法と関連させながら勉強する必要があります。マンション管理適正化法関連で5問しか出ませんが、全問正解が必要です。「マンション管理適正化法の解説」という薄い解説本があります。管理業務主任者試験合格者は、この5問が免除になります。
5.標準管理規約
マンションに住んだことのない人にとって、「標準管理規約」はイメージしづらいものがあります。法律分野と実務分野の中間に位置します。こちらで確認できます。本試験では、9問の出題がありました。
6.管理委託契約
マンション管理組合とマンション管理会社間の契約が、管理委託契約です。管理業務主任者試験では特に大切な分野の1つです。マンション管理士試験でも大切な分野だと思われます。管理委託契約そのものは、こちらで確認できます。また、
平成19年度の本試験では出題されませんでした。
7.その他の法律
本試験ではその他の法律としてこれまで、不動産登記法、建築基準法、都市計画法、住宅品質確保法、水道法、消防法、郵便法、民事訴訟・執行法などが出ました。今後、宅建業法や自動車保管法等も出る可能性もあります。一方、1問しか出ない法律に力を入れてもあまり意味がありません。よって、2問以上出そうな法律と毎年必ず出題されそうな法律を中心に勉強した方が効率的です。次の法律が優先順位が高いものです。
(1)建築基準法
(2)都市計画法
(3)不動産登記法
(1)〜(3)共に宅建試験の試験範囲です。「楽学マン〜」にも説明がありますが、とてもこれだけ読んで理解できるものではありません。宅建試験の基礎から勉強し、そのあと「楽学マン〜」を読んで下さい。練習問題も、宅建試験の過去問題集「過去問宅建塾・参(法令上の制限)」を活用して下さい。
(4)住宅品質確保法
(5)水道法
(6)消防法
(4)〜(6)の法律は出ても1問ですが、毎年出そうな法律です。一方、出される内容は基礎的なものになるでしょう。よって、「楽学マン〜」の該当部分を数回読んでおけば充分だと考えます。
8.管理組合の運営
マンション管理士の実務にとって一番大切な分野です。本試験では、簿記会計が2問出ました。管理組合の理事等の経験がある人やマンション管理会社勤務の人以外、ほとんどの受験生にとって未知の分野です。よって、そんなに難しい専門的なところが出るとは考えられません。ほとんどの受験生にとって未知な分野ですから、仕訳などの基本的な分野をコツコツ勉強するしかないようです。
9.建物の形質と構造
建物の形質と構造については、文科系(法律系)の受験者にとって一番厄介な分野です。また本試験では、10問も出ました。一方、技術系(建築士等)の人にとっては楽勝かも知れません。得意分野の人は満点目指して頑張って下さい。私を含めて文科系の人は、この分野をどうやって効率よく勉強するかが、マンション管理士試験の合否の分かれ目です。そこで、使えそうな用語集を探しました。「イラストで分かる二級建築士用語集」(学芸出版社 3,150円)イラストがたくさん載っていて、ふりがなも振ってあります。建築構造だけでなく建築基準法の解説も載っています。コンパクトな書籍として、「図解雑学 建築基準法」(ナツメ社 1,575円)もお勧めです。図による説明が多く載っています。また、問題演習をするなら、二級建築士用の問題集が使えそうですが、五肢択一でたいへん難しいです。本試験では、10問前後も出るのですから、やるしかありません。
以上で、「マンション管理士・独学入門」は終りとします。途中、修正しながらレベルアップさせます。勉強の仕方等で迷ったときには読み返してみて下さい。それではガマダシテ下さい。
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