平成12年度 行政書士試験問題

問41〜50 51〜60 法令択一 記述式

解答例

※ 出題当時以後の法令等の改正には対応していません。

一般教養

問 41 次の各組のカタカナを漢字表記にしたとき、1〜5の各組で、その語句すべてに同じ漢字が含まれているのはどれか。

1 ・審議会のカンコク      ・カンショウ退職
  ・社会のカンシュウホウ   ・加入のカンユウ
2 ・新知識のフキュウ     ・責任のツイキュウ
  ・首長へのヨウキュウ    ・問題点へのゲンキュウ
3 ・損失のホショウ       ・減価ショウキャク
  ・戦争のバイショウキン   ・債務の担保のホショウキン
4 ・許可のシンセイ      ・開示のセイキュウ
  ・議会へのセイガン行動  ・新規エ事のウケオイ
5 ・ブンケンの調査      ・社会にコウケンする
  ・ケンシンテキ努力     ・該当項目をケンサクする


問 42 次の文章中の下線のある漢字を正しい漢字にした熟語を考えたときに、すべてが正しいものは1から5のうちどれか。

  専門の文学者の書く日本語には、さすがに誤りと名づけうる箇所は少ないとして、これが一般の学生諸君の答案やレポートになるとひどい。たとえば試みにこの3月に大学を卒業する、かなり優秀な数人の書いた論文の中から、それぞれ漢字の誤りを指摘してみると、指適・妙(びみょう)・低辺(ていへん)・帰(ふっき)・棄(いき)・定(せってい)・粉争(ふんそう)・裁培(さいばい)・括抗(きっこう)・背(はいけい)・純(じゅんすい)など、ざっとこういった種類をあげることができる。
(石田英一郎「東西抄」より)

1 微光   復活  遺言  設計  景気  粋人
2 徹夜   復習  貴重  接触  契機  麻酔
3 微笑   拝復  遺書  摂取  傾向  垂直
4 顕微鏡 背腹  遺失  接種  模型  精粋
5 徹底   報復  委細  設立  図形 心酔


問 43 次の文章の[ア]から[エ]に入ることばの組合せとして、正しいものはどれか。

  「である」論理から「する」論理への推移は、必ずしも人々がある朝目覚めて突如物の考え方を変えた結果ではありません。これは、生産力が高まり、交通が発展して社会関係が複雑多様になるに従って、家柄とか[ア]とかいった素性に基づく人間関係に代わって、なにかする目的で─その目的の限りで取り結ぶ関係や[イ]の比重が増していくという、社会過程の一つの側面にほかならないのです。近代社会を特徴づける社会学者のいわゆる[ウ]─会社・政党・組合・教育団体など─の組織は、本来的に「『する』こと」の原理に基づいています。そうした団体の存在理由が、そもそもある特定の目的活動を離れては考えられないし、団体内部の地位や[エ]の分化も仕事の必要から生まれたものであるからです。
(出典 丸山真男 「『である』ことと『する』こと」)

   ア   イ    ウ     エ
1 階級  体制  目的集団  業績
2 同族  制度  地域集団  業績
3 階層  体制  目的集団  職能
4 同族  制度  機能集団  職能
5 階級  体系  機能集団  価値


問 44 次の枠内の一文を下記の文章に挿入したい。[ア]から[オ]までの最も適当なところはどこか。

 もし現代が過去の集積の頂点であるならば、現代はつねに人類文化の頂上でなければならないし、従って過去を探求すると言うことは、ただ現代の源流を知的に認識し、これを確証すること以外に意味はないはずである。

 「古典を読むということは、故人の言葉に耳を傾けることである。同時に、古典は過去の長い年月にわたって多くの人々に尊重され、愛好されたものであるから、古典を読むということは、それら古典を受け継いだ人々の心をも読むことを意味する。
  人は他人の伝記を読むことによって、人生の指針を与えられることが多いが、同時に、またそれ以上に自己の生活の回顧や反省によって、己の行くべき道を知ることが多い。白国の古典を読むということは、それと同じ意味で、自己を正しく知り、現在の自己を拡充する大切なよすがである。古典は、鏡に映された民族の自らの姿である。己の姿を見るのに、これに自惚れたり、これに卑屈であったり、またこれを歪めることがあってはならない。」
  [ア]古典に対するこの私の見解には、一つの常識的な歴史観が根底に横たわっている。[イ]それは、現代は過去の集積の頂点ではないという考え方である。[ウ]そして歴史はただ進化し、発展すると考えられるであろう。[エ]ところが事実はこれに反して、歴史には伝統の遮断があり、知識の停頓退化があり、暗黒の時代があり、光明の時代がある。[オ]故に歴史の探求は、ただ現代の確認のためにあるのではない。それは人間がうかつに落とし忘れたものを拾い探すことである。
(出典 時枝誠記 「国語教育における古典教材の意義について」)

  1 ア  2 イ  3 ウ  4 エ  5 オ


問 45 次の文章の最後の空欄に入る文として、1から5のうち適当なものはどれか。

  ある言語の明晰性とは、その言語の構造に由来するのか、その言語を用いる人々の心性、言語の扱い方に由来するのか。これら二つの因子は互いに独立するものではなくて、相互に原因結果的に結ばれているものであろうが、二つの面をいちおう分けて考えることができる。
  たとえば、本多勝一氏が例として掲げておられる『朝日新聞』の記事の次の一文を考えてみよう。
  運輸省の話では、シンガポール海峡は、東京湾、瀬戸内海のように巨大船の航路が決められ、対向船が違うルートを運行するよう航路が分離されていない。(1975.4.19)

  本多氏がこの文例についてそれが不明瞭だと指摘しているのは、「この記事によると、東京湾と瀬戸内海は航路が分離されているのか、いないのか」、それがはっきりしないという点である。氏は運輸省に問い合せて、東京湾と瀬戸内海では対向船の航路が分離されていることを確かめた上で、それならば然るべく措置すれば明晰になると、次の文例を提案しておられる。
  運輸省の話では、東京湾と瀬戸内海では巨大船の航路が決められ、対向船が違うルートを運行するよう分離されているが、シンガポール海峡は分離されていない。
  上の二つの文例はともに日本語の文であり、そこに用いられている語彙素材は同じであり、ただ文の構成の仕方が少々異なるだけである。「少々異なるだけ」ではあるが、一方の文に不明瞭な点があり、他方の文ではその不明瞭性が除かれている。日本語という同一の言語を使っていながら、これだけの差異が生じるということは、[     ]。
(出典 川本茂雄 「ことばとこころ」)

1 やはり日本語は、明断さを欠くといわざるを得ない。
2 日本語が明断を欠くというのではなくて、むしろ日本語を使う人の心掛けの方に問題があるということになる。
3 日本語の明断性について、結論を出すことは不可能ということになる。
4 いずれにしても言語というものの表現には、限界があるということの証明であろう。
5 文章を読む側が十分心して置かねばならないということであろう。


問 46 文章中の「平衡感覚」の説明として、最も適当なものはどれか。

  都市・村落を通じて、昔は共同体社会の内部に、寸鉄人を刺すことわざの類が、実に豊富に用意されていた。成員個々のちょっとした行為や発言が、共同体内の一定の枠を越え、よきにつけ悪しきにつけて人目をひくと、長老や先輩達の口からすかさず状況に密着した評言として、ことわざの類が飛びだす。おのずと成員たちの言動はあるべきようにコントロールされ、群れのうちに異端者の生まれる萌芽は、未然のうちに摘みとられることになる。こうしたしつけが、共同体内での教育の大本であった。
  ところでことわざにはいまでは評判がかんばしくないものもあるけれども、ことわざをそれぞれ単独で取上げて、その機能を評価するのは間違っている。というのは、たとえば「長いものには巻かれよ」というのがある。封建的な無気力さを表すものとして、いつも例にあげられてきた言葉であるが、いっぽうではこれと正反対に「一寸の虫にも五分の魂」といい、個人の意地を示すものもりっぱに存在している。要するに、ことわざはAを説けば必ず非Aをいうものがあり、それら互いに相反しあうものを集めて束にしたもの、個々のことわざを積分したものが、共同体内の生活の枠組みであった。
  ひとつひとつのことわざは、人の世の真実のもつ個々の側面を照らしだし、真実はこれらことわざ群の全体で象徴され、その束の中間に浮かんでいる。それらは共同体の機能が正常に作動しているかぎり、その内部の平衡感覚によってあるべきように存在してきたわけである。
(高取正男 「日本的思考の原理」より)

1 共同体内部において、目立つ行為や発言をさせないように、異端者を排除すること。
2 共同体内部の結束をかためることで、対外的な競争力を充実させること。
3 共同体の成員教育のために、正反対のことわざをきちんと準備しておくこと。
4 正反対のことわざの存在により、一方的でないものの見方を可能にすること。
5 物事の真実は相対的なもので、正反対のことわざのように、その場で考えればよいこと。


問 47 各国の統治機構の特徴を述べた次の記述のうち、妥当なものはどれか。

1 市民革命を経て近代市民国家を確立したフランスは、西欧諾国のなかで最も分権的な性格を有している。
2 アメリカ合衆国は厳格な三権分立と連邦主義を憲法原理としているため、行政国家化の傾向はほとんど見られない。
3 議会主義が発達したイギリスでは、成文憲法に基づいた議会の内閣に対する優越性の原理が徹底している。
4 日本の行政官僚制は、その割拠的な構造に'脳まされながらも、第二次大戦後まで官僚制優位の構造を持続した。
5 ドイツの連邦政府は、大統領制と議院内閤制の混合であるが、EU加盟に伴って、連邦を代表する大統領の権能を著しく強化した。


問 48 比例代表制における議席配分の方式として、わが国ではドント式が採用されている。これは各党の得票数を1,2,3,…という整数で割り、その商あ大きい順に議席を割り当てる方式である。仮に議員定数6人の選挙区でA〜Eの5党の得票数が、A党:66,000票、B党:42,000票、C党:33,000票、D党:24,000票、E党:21,000票であった場合、5党のうち、6議席目が割り当てられる党はどれか。

  1 A党  2 B党  3 C党  4 D党  5 E党


問 49 明治国家の形成期において三つの基幹的な制度が整備された順序を並べたものとして、正しいものは次のうちどれか。

1 大日本帝国憲法の発布─帝国議会の開設─内閣制度の発足
2 大日本帝国憲法の発布─内閣制度の発足─帝国議会の開設
3 帝国議会の開設─内閣制度の発足─大日本帝国憲法の発布
4 内閣制度の発足─大日本帝国憲法の発布─帝国議会の開設
5 内閣制度の発足─帝国議会の開設─大日本帝国憲法の発布


問 50 環境問題への取組みに関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。

1 政府は、1967年に制定した公害対策基本法において、経済の健全な発展よりも生活環境の保全を優先させる方針を確立した。
2 1970年末に開かれた通称「公害国会」において、公害対策基本法が改正されるなど、公害関係14法が成立した。
3 1960年代後半にはじまった四大公害裁判はすべて原告側の実質勝訴となったが、公害健康被害補償制度が確立されたのは1980年代半ばになってからである。
4 地方公共団体の公害対策は国に先行して進展をみせ、環境庁が設置される以前にすべての都道府県が公害防止条例を制定した。
5 1970年代に起きた石油ショックにもかかわらず、環境庁設置後の国の環境政策に後退が見られることはなかった。

>>> 問51〜60 法令択一 記述式


MAP 資格 行政書士 社会保険労務士 FP 宅建 マンション管理士 管理業務主任者 行政書士試験 資格人生 行政書士久留米市 相続遺言 相続相談 遺言 遺産相続 保証人 公的融資 公正証書 SEO対策