平成11年度 行政書士試験

問1〜10 11〜20 業務法令

解答例

※ 出題当時以後の法令等の改正には対応していません。

一般教養

問 1 次の語句の組合せのうち、下線部分の漢字の使い方がすべて正しいものはどれか。

1 不穏な空気      財政が窮迫する   善後策を講じる
2 悪い者を放逐せよ  先祖のお墓を参る  責任を追求する
3 民主主義の幣害   やめた方が無難だ  費用を精算する
4 戸籍謄本       異才を放った      交通の要衝
5 壮大な計画      権力を誇示する    単的に表現する


問 2 次の熟語の組合せのうち、空欄に同じ漢字が入らないものはどれか。

1 青天白□  □進月歩  孤城落□  一□千秋
2 □挙両得  □蓮托生  □律背反  真実□路
3 我田引□  明鏡止□  山紫□明  松風□月
4 □差万別  悪事□里  一刻□金  □変万化
5 □面楚歌  朝三暮□  □海兄弟  □書五経


問 3 次の熟語とその意味の組合せのうち、誤っているものはどれか。

1 行雲流水─執着なく物に応じ、事に従って行動すること。
2 不得要領─なかなかこつがつかめず、うまくやれないこと。
3 朝令暮改─命令がしきりに改められて、あてにならないこと。
4 同工異曲─見かけは異なっているが、内容は似ていること。
5 金城湯池─守りが固くて、他から侵されないこと。

問 4 次の文章の[ア]から[オ]までに入る作品名の組合せとして正しいものは、次のうちどれか。

『文芸戦線』の創刊と年を同じくして、横光利一〔1898-1947〕、川端康成〔1899-1972〕らは『文芸時代』を創刊し、「新感覚派」と呼ばれた。解体した人間相互の関係を感覚的に模様化して描くところに特徴がある。横光は『頭ならびに腹』(大正13)の発表で話題を呼び、川端は『[ア]』(大正15)で作家として出発した。横光は後に心理主義的な作風に転じ、『[イ]』(昭和5)を書いた。
新感覚派は小説における前衛的手法の実験であったが、このほか、梶井基次郎〔1901-1932〕、井伏鱒二〔1898-1993〕、堀辰雄〔1904-1953〕、阿部知二〔1903-1973〕、伊藤整〔1905-1969〕など、独白の観点から個人の内面の追求に向かった作家も多かった。梶井の『[ウ]』(大正14)、井伏の『[エ]』(昭和4)、堀の『[オ]』(昭和5)などがそれぞれのこの時期の代表作である。また大正期以来の私小説の系譜を守ったのは嘉村礒多〔1897-1933〕であった。
(出典 吉田照生著「近代日本の文学と思想」)

ア       イ     ウ     エ          オ
1 伊豆の踊子  日輪   檸檬   太陽のない街   聖家族
2 浅草紅団    機械   細雪   斜陽        田園の憂鬱
3 雪国       紋章  地獄変  山淑魚      神経病時代
4 伊豆の踊子  機械   檸檬   山淑魚      聖家族
5 雪国       紋章   細雪   斜陽       田園の憂鬱


問 5 次のAからEまでの文を組み合わせて文章を作る場合に、最も適当な組合せはどれか。

A しかし、文明は自然から完全に自立しているわけではないとすれば、人間の手ではどうにもならない部分があることを、私たちははっきりと認めるべきでしょう。
B しかし、すべてのものは、少なくともすべての生き物は、その運命を受け入れて、その運命の中で、力いっぱい生きているように、私には見えます。
C 地球が今のような存在であることを、幸運と感じているかどうか分かりません。
D 文明は、人間が作るものであり、人間の手で、どのようにも作り直すことができる、と思われがちです。
E 生命を持つ多くの生き物も、改めて、白分の運命を考えているのかどうかさえ分かりません。
(出典 羽仁進著「ナイル川のほとりで」)

1 D-A-E-C-B
2 D-A-C-E-B
3 C-D-A-E-B
4 C-E-B-D-A
5 E-B-C-D-A

問 6 次の文章の[ア]及び[イ]に入るものの組合せとして最も適当なものは、次のうちどれか。

  次の詩を前半部と後半部に分けるとすれば、その後半部は[ア]から始まる。さらに後半部を2つに分けるとすれば、その後半は[イ]から始まる。
   歌
  中野重治
おまえは歌うな                       1行目
おまえは赤ままの花やとんぼの羽根を歌うな     2行目
風のささやきや女の髪の毛の匂いを歌うな       3行目
すべてのひよわなもの                   4行目
すべてのうそうそとしたもの                5行目
すべてのものうげなものを撥(はじ)き去れ        6行目
すべての風情をひん斥せよ                7行目
もっぱら正直のところを                   8行目
腹の足しになるところを                  9行目
胸さきを突きあげてくるぎりぎりのところを歌え    10行目
たたかれることによつて弾ねかえる歌を        11行目
恥辱の底から勇気を汲みくる歌を            12行目
それらの歌々を                       13行目
咽喉をふくらまして厳しい韻律に歌いあげよ      14行目
それらの歌々を                       15行目
行く行く人びとの胸郭にたたきこめ            16行目

   ア     イ
1 4行目   8行目
2 4行目   11行目
3 8行目   13行目
4 8行目   15行目
5 11行目  13行目


問 7 次の文章の[ア]から[ウ]までに入る語句の組合せとして最も適当なものは、次のうちどれか。

  アメリカのような乾燥した土地ではコケが育ちにくい。美しくもない。むしろ、不潔な[ア]を伴うかもしれない。イギリスはコケ=金と考えるくらいだから、コケ尊重の社会であることが分かる。コケをおもしろいと見るかどうかでも、転石の評価も違ってくる。
  日本はもともとは、そして、今もいくらかは、コケを大切にする社会である。ところが、このごろは、日本でもアメリカ的感覚が若い人たちの間に増えてきて、コケを薄汚いものと思うようになった。コケなどつかない転石をよいものと感じる人たちが増えるわけだ。
  それはさておき、私がアメリカにこのことわざの新しい解釈があるらしいと気づいたころには、そういうアメリカ式の意味に解している例は文献の上ではまだ一つも見当たらなかった。その後、注意していたら、同僚からある本に、ローリング・ストーンを望ましいものと解している例があると教えられた。私の考えが単なる推測ではなかったわけで、[イ]である。
  まだ今のところ、外国の辞書にはこの新しい意味を記載したものは見当たらないようだが、日本の英和辞典で、mossの項にこのことわざを載せて、「(米)活動する人はいつも清新である、(英)転石コケむさず(商売を替えてばかりいては金はたまらない。)」としているものがある。そのうちに、もっと広く公認されるようになるであろうか。
  ことわざの解釈は、[ウ]によって決定される。日ごろは自覚しないものの見方、感じ方をあぶり出して見せてくれる。そう考えると、玉虫色のことわざは、時としてロールシャッハ・テストの代用になることがあることが分かる。
(出典 外山滋比古著「転石 苔を生ぜず」)

   ア   イ      ウ
1 連想  痛快  その時代の世相や世代間の価値観
2 印象  明快  ひとりひとりの考えや価値観
3 印象  愉快  世界各国の文化や歴史
4 連想  愉快  ひとりひとりの考えや価値観
5 空想  明快  世界各国の文化や歴史


問 8 次の文章の下線部分の意味として、最も適当なものはどれか。

  劇場芸術だけではない。日常生活の中にもたくさんのシンボル的約束がある。例えば日本家屋の空間を採り上げてみてもよい。日本の家は、ふすまや障子といった軽い間仕切り材料によって幾つかの空間に分割されている。しかしその分割された空間は、西洋人が「部屋」と呼ぶものとは、だいぶ違う。空間が「部屋」であるためには、隣接の空間とは厚い壁で隔てられていなければならず、その空間は、更に、内側からかぎで閉ざされ得るものでなければならない。ここでも問題は基本的には物理学の問題である。しかし、日本の「部屋」は、心理学上の空間だ。たとえ一枚の紙で作られた、物理的に全く無防備な障壁であっても、それが存在する、という事実によって、日本人はきっちりと閉ざされた心理空間を作ってしまうことができるのである。もちろん、障壁はしょせん紙なのであるから、隣の部屋の物音はすべて聞こえてくる。しかし、障壁があるから聞こえないのだ、という心理的約束をすることによって、日本人にとって、それらの物音は聞こえないのである。
(出典加藤秀俊著「象徴の世界」)

1 その程度の音なら、聞こえても聞こえなくても、同じことだと考えていること。
2 音が聞こえるかどうかではなく、聞こえないはずだと信じ込んでいること。
3 実際には音が聞こえないこともないが、多少聞こえても平気であること。
4 実際には音が聞こえないこともないが、聞こえないはずだと信じ込んでいること。
5 実際には音が聞こえていても、気持ちの上で聞こえないことにしていること。


問 9 明治時代の政治家に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 江藤新平は、司法卿として司法制度の確立に努めたが、征韓論をめぐって下野し、佐賀の乱を起こし刑死した。
2 伊藤博文は、北海道開拓使官有物払下げ事件により一時失脚したが、1889年首相のとき大日本帝国憲法を発布した。
3 板垣退助は、自由民権運動の中心的人物として立志社・愛国社をたて、自由党を結成して自由党総理となった。
4 副島種臣は、外務卿として外交面で活躍したが、征韓論をめぐって下野し、民撰議院設立の建白書の提出に参加した。
5 大隈重信は、1881年国会開設意見書を提出し、国会の早期開設を主張した。明治十四年の政変で下野し、立憲改進党の党首となった。


問 10 次の文章の[ア]から[エ]までに入る語句の組合せとして正しいものは、次のうちどれか。

  1919年、[ア]で調印された[イ]によって、ヨーロッパでは新しい国際秩序が成立した。また、この条約により1920年には世界で初めて常設的国際平和機構として[ウ]が発足し、日本はイギリス・フランス・[エ]とともに常任理事国に選ばれた。

   ア           イ             ウ       エ
1 パリ平和会議   ヴェルサイユ条約   国際連盟   イタリア
2 パリ平和会議   不戦条約        国際連盟   イタリア
3 ワシントン会議  ヴェルサイユ条約   国際連盟   アメリカ合衆国
4 パリ平和会議   不戦条約        国際連合   アメリカ合衆国
5 ワシントン会議  ヴェルサイユ条約   国際連合   アメリカ合衆国

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